大阪明浄大学観光学部 2003年度

美術の歴史
キリスト教美術(旧約聖書編)
木曜日3限

【科目系列】広域科目
【年次】2年次 【学期】通年 【単位】4単位


【講義の目的】
 観光とは国の「光を観る」ことであると言われるが、絵画・彫刻はその「光」のなかでも真っ先に挙げられるべきものであろう。事実、美術鑑賞はしばしば観光旅行・ツアーの目玉のひとつとなっている。しかし、ただ漫然と絵を眺めながらその前を通過していくだけでは意義は半減する。絵の中に描かれているものが何であるのか、あらかじめ知っているのといないのとでは非常に大きな差があることは言うまでもない。

 今年度はヨーロッパの美術の中から、旧約聖書の物語を基にして描かれた絵画・彫刻等の作品を取り上げ、これらの藝術作品とキリスト教との関係を講述する。また、海外で定評のある観光ガイドブック(Michelin Green Guide 英語版)を用い、その訳読を通してヨーロッパ美術・建築の専門知識を身につける演習も行う。
 講義では適宜スライド・ヴィデオ・DVD等を用い、視聴覚を駆使して理解を深めたい。また、必要に応じて美術館等の見学会を行う可能性もある。

【受講に当たっての留意事項】
 講義の中で、受講生諸君にテキストの訳読や、各自の見解を記述してもらう機会を随時設けるので、出席を怠らないように。また受講生諸君には、各自で美術館・博物館等に赴いて、実際の作品を数多く見るように、強く希望する。
 なお、科目に関する最新情報が担当者のWebサイトに掲載されている。試験、レポートに関する詳細や、諸連絡事項もこのWebサイトを通して周知するので、受講生はこまめにアクセスして最新の情報を得ておくこと。

【教科書】
 山形孝夫、山形美加 『図説 聖書物語 旧約篇』 ふくろうの本、河出書房新社、2001

 観光ガイドブックは、主としてMichelin Green Guideより適宜抜粋し、ハンドアウトとして用いる。他に必要な資料については、講義中に指示・配布する。

【参考書】
 講義中に適宜指示する。

【成績評価の方法】
 講義中に課す論述課題と学年末試験の成績に、出席状況を加味して総合的に評価する。

単位取得の条件
 下記のように、講義期間中に課す3つのレポート、及び学年末試験の成績によって評価する。課題(i)〜(iv)をすべて完了していなければ単位は認定しない。なお、これに出席状況を考慮に入れることもある。
(i) レポート(1) (4月下旬に論題を指示、5月末までに提出)
(ii) レポート(2) (7月上旬に論題を指示、9月夏休み明けに提出)
(iii) レポート(3) (11月中旬に論題を指示、12月中旬までに提出)
(iv) 学年末試験 (1月下旬に実施。試験問題の一部は前もって講義中に指示する。)
 評点は、レポート(1)〜(3)を合わせて全体の50%、学年末試験を全体の50%とし、合計で60%以上の得点をもって合格とする。



【講義計画】

 下記の講義の中にMichelin Green Guide(英語版)の講読を織り交ぜ、ヨーロッパ美術・建築の専門用語を身につけるとともに、観光の視点から見た美術作品の記述方式を学ぶ。併せて、英語観光ガイドブックの読み方も修得する。

前期
【第1回】
美術の見方について
 「美術を見る」とはどういうことだろうか。漫然とした美術鑑賞に陥らずに作品を見ていくのには、どのような方法・態度があり得るのかを講述する。

【第2回】
キリスト教美術を見る鍵
 ヨーロッパ美術の原点であるキリスト美術は、ちょっとしたコツが分かれば抜群に面白くなる。その鍵となるいくつかの約束事について講述する。

【第3〜5回】
天地創造
「この世の始まり」の物語

【第6〜8回】
族長たちの物語
アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ

【第9〜11回】
約束の地
モーセ、十戒について

【第12〜13回】
戦う人々
ヨシュア、サムソン

後期
【第14〜16回】
イスラエル建国
ダビデ、ソロモン

【第17〜19回】
王国の崩壊と預言者たち
エリヤ、エリシャ、ホセア、イザヤ

【第20〜21回】
絶望から希望へ
エレミヤ、『第2イザヤ書』

【第22回】
預言書の物語
『ダニエル書』


【第23〜24回】
諸書に語られていること
『ヨブ記』、『詩篇』、『箴言』、『伝道の書』、『雅歌』

【第25〜27回】
旧約と新約の間に
旧約聖書と新約聖書の関係、イエスの誕生

【第28回】
まとめ


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