観光藝術学 2005年度
【科目の系列】 観光基礎科目
【年次】1年次 【学期】前期 【単位】2単位
【講義の目的】
観光文化における藝術についてさまざまなジャンルを概観し、その広がりを学ぶ。主要な藝術ジャンルのそれぞれについて代表的な作品を取り上げて、それらの作品と観光との関わりを中心に講述する。
【受講に当たっての留意事項】
第1回講義は受講ガイダンス的な話をせずに講義に入る。この日にレポート課題を出すので、受講予定者は必ず出席すること。
【教科書】
特に指定せず、必要に応じてハンドアウトを使用する。
【参考書】
講義中に適宜紹介する。
【成績評価の方法】
単位取得の条件
下記のように、講義期間中に課すレポート及び期末試験の成績によって評価する。これら2つの課題を両方とも完了していなければ単位は認定しない。
(i) レポート (4月第1回講義時に指示、5月下旬に提出)
(ii) 期末試験 (7月下旬に実施)
評点は、レポートを全体の50%、学年末試験を全体の50%とし、合計で60%以上の得点をもって合格とする。
【講義計画】
【第1〜3回】
美術(絵画・彫刻・建築など)
絵画などの造形藝術は重要な観光資源である。今年度はフランスのルーブル美術館とオルセー美術館を取り上げて代表的な作品を紹介しつつ、ヨーロッパの伝統的美術と近代美術の相違について講述する。
【第4、5回】
音楽
音楽の公演を観光イベントとして用いる例としては、個々のコンサートやリサイタル等の他に、世界中でさまざまな音楽ジャンルにわたり催されている音楽祭が挙げられよう。今年度はドイツのバイロイト音楽祭(ワーグナーのオペラ)と、スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルについて講述する。
【第6〜8回】
舞台藝術(演劇・舞踊・バレエなど)
舞台でのパフォーマンスを主とする藝術は、古代から大勢の人々を一ヶ所に集めることを前提に営まれてきた。今年度は古代ギリシア劇の中からソポクレス『オイディプス王』を取り上げ、その上演の様子を見ながら、演劇というものが持っている祝祭としての側面について考察する。
【第9、10回】
古典藝能(能・狂言・文楽・歌舞伎など)
日本の古典藝能は、日本人に愛好家が多いのは無論のこと、外国の人々にとっても非常に強く興味を惹かれるものである。その魅力の源泉を探りに日本を訪れる外国の人々も決して少なくない。今年度は歌舞伎『暫』(しばらく)を取り上げ、その内容と特質を考察する。
【第11〜13回】
映像藝術(映画・写真)
今日では、映画や写真といった映像技術も藝術ジャンルの一つとして受け入れられている。映像作品によって外国の文物や文化を知るということもたびたび経験するし、また、古今東西の映像作品が観光資源を生み出すことも少なくないであろう。今年度はウィリアム・ワイラー監督、オードリー・ヘプバーン主演の『ローマの休日』を取り上げ、映画と観光との関係を考えていく。