映像文化論 2008年度 (金4後期)
名監督の映像術
【科目の系列】 専門科目(展開)
【年次】2年次 【学期】後期 【単位】2単位
【講義の目的】
映画、写真などの映像メディアを用いた作品について、さまざまな角度から研究する。
今年度は、「巨匠」と称される映画監督たちの作品を見ながら、その映画技法について学び、映像独特の表現形式を研究する。
【講義計画】(学事休講の為、講義時数に変更が生じました。)
【第1〜4回】 黒澤明の映画術
《七人の侍》、《どん底》、《隠し砦の三悪人》などを作り、西洋人にも高い評価を得ている「世界のクロサワ」の映画技法について講述する。
10月 3日 ダイナミックな映像作り:パンフォーカス
10月10日 ダイナミックな映像作り:マルチカメラ、縦構図
10月17日 ダイナミックな映像作り:超望遠レンズ
10月24日 編集のテクニック:編集権は誰に?
10月31日 大学祭準備のため休講
講義で扱う作品:《用心棒》他
【第5〜8回】 小津安二郎の映画術
《東京物語》、《晩春》、《麦秋》等で世界的に高い評価を得ている小津安二郎の映像作りの秘密を、代表作《東京物語》から学ぶ。
11月 7日 「日本的な美」の表現(その1)
11月14日 「日本的な美」の表現(その2)
11月21日 「日本的な美」の表現(その3)
12月28日 世界の中の日本映画
講義で扱う作品:《東京物語》他
【第9〜12回】 スティーブン・スピルバーグの映画術
《激突!》、《ジョーズ》、《E.T.》、《ジュラシック・パーク》、《シンドラーのリスト》等、数々の名作で知られるスピルバーグの映画術について講じる。
12月 5日 恐怖感の表現(その1)
12月12日 恐怖感の表現(その2)
12月19日 子供心とあこがれの表現(その1)
1月 9日 子供心とあこがれの表現(その2)
1月16日 センター入試準備のため休講
講義で扱う作品:《激突!》、《E.T.》他
【受講に当たっての留意事項】
講義時数3分の1を超えて欠席した者には、期末試験の受験資格を認めないので注意すること。
【教科書】
特に指定せず、必要に応じてハンドアウトを使用する。
【参考書】
以下の文献は図書館に備えているので、受講生は無理して買い揃える必要はない。
小栗康平 『映画を見る眼』 NHK出版、2005
純丘曜彰 『エンターテイメント映画の文法』 フィルムアート社、2005
西村雄一郎 『巨匠たちの映画術』 キネマ旬報社、1999
ルイス・ジアネッティ 『映画技法のリテラシー〈1〉 映像の法則』 堤和子、堤龍一郎訳、フィルムアート社、2003
ルイス・ジアネッティ 『映画技法のリテラシー〈2〉 物語とクリティック』 堤和子、堤龍一郎訳、フィルムアート社、2004
【成績評価の方法】
期末試験の成績によって評価する。
1.授業評価結果の概要(課題)
【評価する点】
○ 世界レベルの映画監督の名作を鑑賞でき、深い意味を味わうことができた。
○ 撮影技術や演出の仕方、映画製作の仕組みを知ることができておもしろかった。
○ 普通に映画を見るのとは違った見方ができるようになった。
○ はじめに映画の見方を解説してから映画を見るので、とても分かりやすい。
○ シラバスに沿って進むのでとても良い講義である。
【改善すべき点・コメント等】
○ 映画を見る時間は楽しいが、(講義時間の制約で)中途半端なところで止めてしまうのがすごく残念である。だから、「今日はここまで見る」という範囲を決めてほしいと思う。
2.上記評価に関する教員の取り組み(授業改善策)
○ 受講生の皆さんから多くの好意的な評価をいただき、感謝しています。
【改善点・コメント等について】
○ これはとても有り難い指摘です。建設的な意見に感謝しています。早速、アンケート実施の翌週から、DVDのトラック番号ごとに所要時間と内容を書いた「トラック表」を印刷して配布しました。講義ではこれを使って「今からトラック何番から何番までを見ます」と言ってDVDを見るようにしています。この「トラック表」があれば、講義の後にも、図書館でおなじDVDを見て復習するときに便利だと思います。次年度以降も、この方法を用いていきたいと思います。
(c) Motoaki Kato, 2008
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