藝術文化論 2011年度 (金2後期)
「ブラック・ミュージック研究」
【科目の系列】 広域科目(展開)
【年次】3年次以上 【学期】後期 【単位】2単位
【講義の目的】
近年私たちが日常好んで聞いているポピュラー音楽は、その起源をたどっていくと往々にして、19世紀後半からアメリカ黒人たちによって歌い継がれてきた音楽に行き着く。今日の音楽シーンでは、もはや気がつかない形で複雑多岐にわたってブラック・ミュージックの要素が入り込んでいるのである。本講義では今日のブラック・ミュージックの祖であるブルーズ、ゴスペルの成立から始めて、いわゆる「ソウル・ミュージック」の動きが起こった20世紀後半の動向に焦点を当てて、ブラック・ミュージックの歴史を講述する。
【講義計画】
【第1回】ブラック・ミュージックの誕生: アメリカ黒人の音楽
【第2回】ソウル前史(1): ブルーズ
【第3回】ソウル前史(2): ゴスペル
【第4回】R&B、ソウル: レイ・チャールズ、サム・クック、ジェイムズ・ブラウン
【第5回】モータウン: ダイアナ・ロス&ザ・スープリームズ
【第5回】サザン・ソウル: オーティス・レディング
【第6回】ニュー・オーリンズのR&B: ジャズとブラック・ミュージック
【第7回】70年代のソウル: スライ&ザ・ファミリー・ストーン、マーヴィン・ゲイ
【第8回】フィラデルフィア・ソウル: 「フィラデルフィア・サウンド」の特質
【第9回】ファンク、ロック、ソウル: 70年代ファンク、ジミ・ヘンドリクス
【第10回】ディスコ・ミュージック: 「ディスコ・サウンド」の特質
【第11回】ヒップホップ: アフリカ・バンバータ他
【第12回】レゲエ: ボブ・マーリー他
【第13回】アフリカのミュージシャン: ユッスー・ンドゥール、サリフ・ケイタ他
【第14回】イスラム圏のミュージシャン: ヌスラット・ファテ−・アリ・ハーン他
【第15回】ケルトのミュージシャン: ヴァン・モリソン他
【受講に当たっての留意事項】
本講義は広域科目であるが、展開科目として専門的な議論にまで踏み込んで講述する。そのため講義の中には高度な内容も含まれるので、教科書、配付資料、指示した参考図書を熟読して、よく復習するよう心がけて欲しい。また、音楽だけでなく歴史や文学の知識も必要になるので、幅広い好奇心を持って勉強するように心得ていただきたい。
【教科書】(授業で常時使用する分)
ピーター・バラカン 『魂(ソウル)のゆくえ』 アルテスパブリッシング、2008
その他、適宜ハンドアウトを使用する。
【参考書】
ピーター・ファン=デル=マーヴェ 『ポピュラー音楽の基礎理論』 中村とうよう訳 ミュージック・マガジン、1999
大和田俊之 『アメリカ音楽史: ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』 講談社選書メチエ、2011
その他、講義中に適宜紹介する。
【成績評価の方法】
期末試験の成績によって評価する。
(c) Motoaki Kato, 2011
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