音楽文化論 2011年度 (金3前期)
「クラシック音楽の歴史: 西洋音楽の近代」
【科目の系列】 専門科目(展開)
【年次】2年次 【学期】前期 【単位】2単位
【講義の目的】
この講義では、古今東西のさまざまな音楽について、専門的な理論をふまえて講述する。今年度は、18世紀から20世紀初頭までの西洋クラシック音楽を取り上げ、その歴史的展開を概観しながら、「近代的」な指向によって形成された「藝術」なるものがたどった道のりを振り返る。併せて、その「近代性」が破綻してすでに久しい今日の世界において、音楽文化が直面している現状と課題についても考察したい。
【講義計画】
第1部 バロック音楽: 劇的表現の獲得
【第1回】 協奏と競奏: バッハ《ブランデンブルク協奏曲》他
【第2回】 言葉と音楽: バッハ カンタータ第147番《心と口と行いと生活》他
【第3回】 音楽による描写: ヘンデル オラトリオ《メサイア》
第2部 古典派の音楽: 形式美の完成
【第4回】 形式の意味: ハイドン 交響曲第101番《時計》
【第5回】 形式の秘密: モーツァルト ピアノ協奏曲第20番
【第6回】 主題と動機: ベートーヴェン 交響曲第7番
第3部 ロマン派の音楽: 形式か?内容か?
【第7回】 詩情の描写: ショパン 前奏曲《雨だれ》、練習曲《別れの歌》他
【第8回】 描写の工夫: シューマン 《アラベスク》、《クライスレリアーナ》
【第9回】 恋愛を音楽に: ベルリオーズ 《幻想交響曲》
【第10回】 モチーフの変転: ブラームス 《子守歌》、交響曲第2番 他
第4部 20世紀初頭の音楽: かくして音楽の「近代」は崩壊へ
【第11回】 脱「西洋」の音楽: サティ 《3つのジムノペディ》他
【第12回】 光と影の反映: ドビュッシー 《牧神の午後への前奏曲》《夜想曲》
【第13回】 非「西洋」の洗練: ラヴェル 《ボレロ》、ピアノ協奏曲ト長調
【第14回】 音楽は耽美的に壮大に: マーラー 交響曲第5番
【第15回】 「藝術音楽」の大転換: ストラビンスキー 《春の祭典》
【受講に当たっての留意事項】
講義時数3分の1を超えて欠席した者には、期末試験の受験資格を認めないので注意すること。
この科目は専門科目なので、講義では音楽の専門的な理論にまで踏み込んで話をする。講義にはきちんと出席し、教科書を熟読してよく勉強して欲しい。
【教科書】(授業で常時使用する分)
特に指定せず、必要に応じてハンドアウトを使用する。
【参考書】
野本由紀夫 編著 『クラシックの名曲解剖』 ナツメ社、2009
その他、講義中に適宜紹介する。
【成績評価の方法】
期末試験の成績によって評価する。
(c) Motoaki Kato, 2011
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