大阪観光大学 観光学部
加藤素明研究室On Line
UPDATED: 5 September, 2011

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観光藝術学 2011年度 (金2前期)

藝術ジャンルの概観: 観光における藝術の諸問題

【科目の系列】 観光基礎科目
【年次】1年次 【学期】前期 【単位】2単位

【講義の目的】
 「観光における藝術の諸相」 この講義では、藝術のさまざまなジャンルについて代表的な作品を取り上げて紹介し、「藝術」という領域の広がりを概観するとともに、藝術に関わる観光事象の諸問題を検討する。
〈補遺〉 現在の観光事業を見渡せば、「観光資源である藝術作品」というのは要するに物見遊山のネタぐらいの意味でしかないように見受けられます。事実、近代市民社会以降、藝術作品は美術館・博物館・コンサートホール等で観客に提供するという形で展示されてきましたし、今日ではそれが蕩尽(浪費、無駄遣い)されているとも言うべき姿も、しばしば目にします。しかし、本講義では、こうしたでたらめな姿勢に対して慎重な立場をけっして崩すことなく、「藝術」という概念の、あるいは「作品」という概念のたどってきた歴史的な背景を視野に入れて、冷静な反省を加える場にしていきたいと考えています。


【講義計画】

【第1〜7回】 第1部 西洋美術と美術館
 フランス・パリの3つの美術館、ルーブル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥ・センターを紹介し、ルネサンス以降の西洋美術史を概観しつつ、美術館観光と藝術作品の問題について講述する。
【第1回】美術(1) ルーブル美術館:ルネサンス美術
【第2回】美術(2) ルーブル美術館:ルイ王朝の美術
【第3回】美術(3) ルーブル美術館:新古典主義とロマン主義の美術
【第4回】美術(4) オルセー美術館:印象派の絵画
【第5回】美術(5) オルセー美術館:セザンヌの絵画
【第6回】美術(6) オルセー美術館:異郷への憧れ、西洋近代美術の変貌
【第7回】美術(7) ポンピドゥ・センター:20世紀の美術

【第8〜15回】 第2部 パフォーミング・アートと劇場
 コンサートホール、劇場、あるいは野外において、何らかの形で上演を行う藝術ジャンルをパフォーミング・アート(表演藝術)と言うが、今日ではある種のイベント性を強く帯びる傾向が見られる。講義ではモーツァルトのオペラ《フィガロの結婚》を紹介し、作品の見所・聞き所を味わいつつ、音楽と美術、演劇、そして舞踊が融合した総合藝術としての特質と、現代における上演形態の特質を考える。
【第8回】音楽・演劇(1) オペラ: モーツァルト《フィガロの結婚》第1幕 物語と見所
【第9回】音楽・演劇(2) オペラ: モーツァルト《フィガロの結婚》第1幕 音楽の聞き所
【第10回】音楽・演劇(3) オペラ: モーツァルト《フィガロの結婚》第2幕 物語と見所
【第11回】音楽・演劇(4) オペラ: モーツァルト《フィガロの結婚》第2幕 音楽の聞き所
【第12回】音楽・演劇(5) オペラ: モーツァルト《フィガロの結婚》第3幕 物語と見所
【第13回】音楽・演劇(6) オペラ: モーツァルト《フィガロの結婚》第3幕 音楽の聞き所
【第14回】音楽・演劇(7) オペラ: モーツァルト《フィガロの結婚》第4幕 物語と見所
【第15回】音楽・演劇(8) オペラ: モーツァルト《フィガロの結婚》第4幕 音楽の聞き所



【受講に当たっての留意事項】
講義時数3分の1を超えて欠席した者には、期末試験の受験資格を認めないので注意すること。

【教科書】(授業で常時使用する分)
特に指定せず、必要に応じてハンドアウトを使用する。

【参考書】
岡本伸之 編 『観光学入門: ポスト・マス・ツーリズムの観光学』 有斐閣、2001
その他、必要に応じて適宜紹介する。

【成績評価の方法】
期末試験の成績によって評価する。

(c) Motoaki Kato, 2011